自動車保険の任意保険には「ドライブレコーダー特約」がある保険会社があり「東京海上日動」「三井住友海上」「あいおいニッセイ同和」「損保ジャパン」などがドライブレコーダー特約に対応しています。
「ドライブレコーダー特約」の費用は保険会社によって異なります。
「ドライブレコーダー特約」は自動車保険会社からドライブレコーダーの貸与を受ける形で事故の時に事故を検知して保険会社へ連絡をしてくれて、証拠を記録して保険会社へ送信してくれるため事故の相手への責任追求効果があります。
ドライブレコーダー特約をつけていると事故の時の救急車の手配と警察への連絡を保険会社が行ってくれるというメリットもあります。
ここでは、「ドライブレコーダー特約」がある保険会社とそれぞれの内容と料金、自分でドライブレコーダーを購入して記録する場合との違いとメリット、デメリットを紹介します。
自動車保険の任意保険の「ドライブレコーダー特約」とは何?
自動車保険(任意保険)のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は事故などでエアバッグが作動した時に自動的に保険会社の事故受付センターに連絡をしたり、事故の映像を自動的に記録し保険会社に送信する仕組みになっています。
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は特約なのでオプション扱いとなり月額料金が650円〜850円程度でだいたい年間で1万円程度の費用がかかりますが自分でドライブレコーダーを購入して取り付けるのと比べて多くのメリットがあります。
たとえば、東京海上日動火災保険のドライブレコーダー特約の保険料は月々650円で損保ジャパン日本興亜火災保険のドライブレコーダー特約の保険料は月々850円となっています。
使い方は簡単で保険会社から送られてくるドライブレコーダーを車のシガーソケットにつないでフロントガラスにドライブレコーダー本体を貼り付けるだけで完了です。
ドライブレコーダーは自分で購入するとだいたい1万円程度で購入できるのでドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)のほうがメリットがあると判断すればドライブレコーダー特約をつけておけばいいでしょう。
「ドライブレコーダー特約」がある保険会社一覧
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)がある保険会社は2018年6月現在、「東京海上日動」「三井住友海上」「あいおいニッセイ同和」「損保ジャパン」です。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和
- 損保ジャパン
ドライブレコーダー特約を導入する保険会社は増え続けてるのであなたが加入したいと思うタイミングでは使える保険会社が増えいているでしょう。
実際にドライブレコーダー特約が使える保険会社は無料で使える自動車保険の一括見積もりサービスで自分の保険の内容で見積もりをとってみたらわかります。
「ドライブレコーダー特約」の内容は保険会社で同じで変わらない
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)がある保険会社は複数ありますが、どの保険会社を選んでも基本的にサービスの内容は同じです。
- 事故対応
- 映像・音声の転送
- 運転診断
- ドラレコの機能
- 運行記録の利用
「ドライブレコーダー特約」と自分で取り付けの違い
では実際に自分でドライブレコーダーを取り付ける場合とドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を使った場合の費用と機能の違いを一覧表にして比較しました。
比較項目 | 自費購入 | ドラレコ特約 | |||
---|---|---|---|---|---|
損保ジャパン | 東京海上日動 | 三井住友海上 | あいおい ニッセイ同和 | ||
日本興亜 | |||||
費用・料金 | 5千円〜 2万円程度 | 年額9,720円 | 年額7,480円 | 月額850円 | 月額850円 |
月額850円 | 月額650円 | ||||
利用体型 | 購入 | レンタル | |||
事故対応 | 契約者が連絡 | 事故を検知して自動で対応 | |||
映像・音声の送信 | 契約者が送付 | 事故発生に事故映像などを自動送信 | |||
運転診断 | 不可 | 可能 | |||
ドラレコの機能 | 不可 | 保険会社指定なので選べない | |||
保険会社 | 不問 | 特約提供保険会社のみ | |||
運行記録の利用 | されない | される |
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)をつけた場合は利用料金は月額料金となり毎月費用が発生しますが自分で取り付けた場合はドライブレコーダー本体の購入費用だけで済みます。
基本的に自分でトライブレコーダーを取り付けた場合は、事故対応、映像・音声の送信、運転診断、運行記録の利用は自分で行う必要がありますが、
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)で保険会社から送られてくるドライブレコーダーには通信機能がついているので車に取り付けた場合はこれらは自動的に行われます。
事故の時に「ドライブレコーダー特約」は効果を発揮する
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は事故などでエアバッグが作動した時や強い衝撃を受けた時に自動的に保険会社の事故受付センターに連絡をしたり、事故の映像を自動的に記録し保険会社に送信する仕組みになっています。
そのために事故対応が早くなり保険会社に事故映像と音声が送信されるので確実に証拠が残ります。例えば過失割合で揉めた時でも証拠があるのでこちらが不利になることがありませんし当て逃げなどでも相手のナンバーなどで加害者を特定できる確率が上がりますので有利です。
事故を防止する機能もついている
急ブレーキを踏んだり、危険な運転をしていると注意喚起してくれます。たとえば東京海上日動火災保険のドライブレコーダーは危険運転をするたびに知らせてくれますし損保ジャパンは1か月間の運転の癖をまとめて教えてくれます。
事故を未然見防ぐということができると考えれば月額650円〜800円はそんなに高いようには感じなくなってきますね。
「ドライブレコーダー特約」のメリット
事故時の自動連絡で事故対応が早く対応がスムーズになる
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は事故などでエアバッグが作動した時や強い衝撃を受けた時に自動的に保険会社の事故受付センターに連絡をしたり、事故の映像を自動的に記録し保険会社に送信する仕組みになっています。
保険会社から貸与されるドライブレコーダーにはGPSとLTE通信機能がついているのでGPSで現在位置を確認してLTE通信でGPSで取得した現在位置と事故映像を送信します。
通常、ドライブレコーダー特約をつけていない時は保険会社に電話をして事故の状況を口頭で説明をすることになりますがドライブレコーダー特約があれば映像が保険会社に送信されているので細かく状況を説明する必要がなくなり事故対応がスムーズになります。
事故の時の救急車の手配と警察への連絡を保険会社が行ってくれる
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)があると事故の時に自動的に現在地と事故映像が送信されます。保険会社が事故の映像を見て救急車が必要だと判断した場合は、運転者が連絡をしなくても保険会社が連絡をしてくれます。
また同時に契約への連絡もしてくれるので警察への連絡漏れもなくなりて手続きがスムーズになりますし、現在位置がわからなくて困ったり助けを呼べないという事態がなくなります。
事故の証拠を残すことができる
「ドライブレコーダー特約」は自動車保険会社から貸与を受ける形で事故の時に事故を検知して保険会社へ連絡をしれるだけでなく、証拠を記録して保険会社へ送信してくれるため事故の相手への責任追求効果があります。
たとえば相手から不利な証言をされた時でも事故の映像が証拠として利用できるので常識がない相手との事故や相手が嘘をついている場合でもこちらが不利になることがなくなります。
過失割合で揉めたり不利になることがなくなる
事故で多いのが相手との過失割合で揉めることです。
たとえば「信号が赤(青)だった」「車は動いていた(完全に停止していた)」「割り込んだ」などの嘘の証言をされることがよくありこちらが加害者であっても不利になることがよくあります。
「ドライブレコーダー特約」をつけていると事故映像が証拠として残っていて保険会社の担当者も確認できるため不利になるようなことがなくなります。
損保ジャパンではすぐにアルソックが現場に急行してくれる
損保ジャパンはアルソックと連携しているため損保ジャパンで「ドライブレコーダー特約」をつけるともしも事故にあった時でも事故を検知して保険会社へ連絡をしれるだけでなく、アルソックの担当者が現場にかけつけてくれます。
このサービスは高齢の方運転者や女性に人気になっています。
(ソース: 損保ジャパン日本興亜 DRIVING!(ドライビング!)
スムーズな事故処理がこちらが不利にならないためのアドバイスなどをしてくれるのでもしもの事故の時に現場でサポートしてほしいという方には大きなメリットです。
東京海上日動ではドライブレコーダーで通話ができる
東京海上日動 ドライブエージェントパーソナルの特約では、強い衝撃などを受けた時に事故の映像を自動的に記録し保険会社に送信するだけでなく、
ドライブレコーダーで担当者と通話(会話)ができるようになっています。
また救急車の手配や警察への連絡も保険会社の担当者がしてくれます。
安全運転の診断がされレポートが確認できる
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)がつけられる保険会社はすべての保険会社で「運転診断」という安全運転のレポートを毎月提供してもらうことができ、運転者本人や家族で見ることができます。
レポートでは急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの回数や頻度、時間帯などに基づきレポートを作成してくれます。
「高速道路逆走注意アラート」もレポートとして見れるのでもし運転者に逆走の傾向がある場合もこのレポートからわかります。
また、運転者だけのデータだけでなく全国平均や同世代の平均などの比較した客観的なデータと比較できるようになっているので自分の家族や運転者自身が運転を続けていいのかを判断する材料にもなります。
これは高齢で運転免許の返納を考えていたり、高齢の家族に車を運転させ続けていいのかの判断材料としてもよく使われていて運転者の運転等能力の低下や認知症に早期発見ができるので大きなメリットでもあります。
加害者によるの事故の証拠隠蔽を防ぐことができる
実は私も最近よくある事故にあった時に事故の加害者が証拠を隠蔽するために、自分の車に取り付けられているドライブレコーダーを破壊しにくるという証拠隠蔽行為を含む事故を対応しています。
これは、相手に大きな過失がある場合に相手の加害者が自分の事故の責任(過失割合)を有利にするために証拠となるドライブレコーダーを奪いに来るというものです。
車から降りたり窓を上げた瞬間にドライブレコーダー本体を奪われて破壊されます。
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)でのドライブレコーダーは自動的に保険会社に事故映像が送信されるのでドライブレコーダー本体を奪われて破壊されても証拠が保険会社に残りますが、自分で取り付ける市販のドライブレコーダーの場合はドライブレコーダーに挿入するSDカードに映像が記録されるの本体を破壊されると証拠映像がなくなってしまいます。
「証拠がない=その事象は起こってない」と判断することになることもあり、ドライブレコーダーの映像を奪われ証拠隠蔽行為は被害者となった自分側には大きな不利です。
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)をつけていればこのリスクを回避することができます。
「ドライブレコーダー特約」の3つのデメリット
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約) には多くのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。
ここではどの保険会社でドライブレコーダー特約(ドラレコ特約) を使った場合でも共通するデメリットを3つ紹介します。
ドライブレコーダーは保険会社の指定のものだけしか使えない
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を契約すると保険会社から送られてくるドライブレコーダーを取り付ける必要があるので自分で購入したドラレコを使うことができません。
もし自分で使いたいドラレコがあったり保険会社のドラレコよりも高性能なものを使いたい場合などはドライブレコーダー特約の対象外となりますが自分でドラレコを購入して取り付ける形になります。
ドライブレコーダー特約の費用が毎月かかる
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は特約なのでオプション扱いとなり月額料金が650円〜850円程度がかかります。
ドライブレコーダー特約を契約しない場合や自分でドラレコを購入して使う場合にはドラレコの購入金額だけで月額料金はかからなくなります。
たとえば、東京海上日動火災保険のドライブレコーダー特約の保険料は月々650円で損保ジャパン日本興亜火災保険のドライブレコーダー特約の保険料は月々850円となっています。
しかし、ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は自分でドライブレコーダーを購入して取り付けるのと比べて多くのメリットがあるため多くの人に使われています。
車での現在位置や移動先を保険会社に把握される可能性がある
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)をつけて保険会社から送られてくるドラレコをつけて移動すると現在位置や運行状況を保険会社に把握される可能性があります。
たとえば今どこにいて、いつどこにいったのかなどを把握されるということです。
しかし映像や音声が事故の時以外に送信されることはなく、現在位置や運行状況だけが保険会社に送られます。
安全運転を見守っていてくれると受け取ることもできますが、自分の居場所や行動履歴が他人に知られてしまうということは人によっては大きなデメリットだと感じるかもしれません。
高齢ドライバーや初心者に「ドラレコ特約」がおすすめ
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)はすべてのドライバーにとって事故の時にメリットが大きいので基本的に付帯するのがおすすめです。
特に高齢ドライバーや初心者にはつけておくと家族が運転状況の確認ができますし、もしもの事故の時も保険会社に迅速にサポートしてもらいながら事故の対応ができます。
自動車保険の一括見積もりサービスを使うと完全無料でドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を付帯できる保険会社を含めて20社以上の保険会社に1回の条件入力で見積もりを取ることができますよ。