自動車保険は車の譲渡や廃車、一時抹消などで自動車保険を解約しなければならなくなった時に保険会社で「中断証明書」を発行してもらっておくと再び自動車保険を契約する時に等級を引き継いで高い等級から自動車保険を契約することができます。等級が高い状態からの契約になるので最初から安い保険料でスタートできます。
7等級以上であれば解約前には必ず中断証明書を発行してもらっておきましょう。
中断証明書はどの保険会社であっても使えます。ここでは中断証明書の詳細とメリット、中断証明書を使った等級の引き継ぎの方法と手順を詳しく紹介します。
自動車保険の「中断証明書」は等級を引き継ぐためのもの
自動車保険の「中断証明書」とは保険を解約した時の等級を保持しておき今度、保険に再度加入する時に解約時の等級を引き継いで自動車保険に加入するための証明書です。
自動車やバイクを廃車や譲渡、売却をしたり長期の海外滞在などで自動車に乗らない期間が長い場合に自動車保険を解約しますが解約時に「中断証明書」を発行してもらうことで、再度自動車保険を契約する時に中断時の等級を引き継いで契約することが可能です。
このことの最大のメリットは高い等級からスタートできるので自動車保険の任意保険や車両保険の保険料の割引率が高い状態からスタートできるので保険料が安くなります。
下記の条件を満たした場合、中断証明書を発行してもらえます。
「中断証明書」のありなしによる保険料の違い
基本的に中断証明書を発行できるのは7等級以上の場合なので、中断証明書を使って新しく保険をかける場合は、中断証明書なしの場合より保険料が安くなります。
例えば、中断証明書を発行した日の前日の等級が20等級だった場合は下記のようになります。
- 中断証明書なし: 6等級(セカンドカー割引の場合は7等級)スタート
- 中断証明書あり: 20等級スタート(中断時の等級からスタート)
等級が高いほど保険料の割引率が高くなりますのでそれだけ同じ条件でも保険料が安くなります。
保険会社に「中断証明書」を発行してもらえる条件まとめ
- 保険の解約日または満期日までに自動車の廃車や一時抹消(抹消登録)、リース車の場合はリース会社に返還の手続きが完了していること
- 保険の解約日または満期日までに車検の有効期限が切れて車検を受けていないこと
- 保険の解約日前または満期日前の等級が7等級以上であること
自動車保険の「中断証明書」の有効期限と等級引き継ぎができる期間
中断証明書で等級引き継ぎができる期間は無期限ではなく、「中断証明書」を発行してから10年間は等級を保存して維持することができるようになっています。また妊娠での中断は3年間が有効期限となっています。
- 一般的な中断: 中断した日の翌日から10年間等級の保持や保存が有効
- 妊娠による中断: 中断した日の翌日から3年間等級の保持や保存が有効
- 海外渡航による中断: 出国日の翌日から10年間かつ帰国日の翌日から1年間等級の保持や保存が有効
解約する保険会社に「中断証明書」を発行してもらうには下記の書類が揃っていれば発行してもらえます。また普通に車やバイクの買い買えなどで車両入替の場合は中断証明書を使わなくても普通に保険会社に車両入替の旨を伝えると等級を引き継いで車両入替ができます。
保険会社に「中断証明書」を発行してもらうために必要な書類まとめ
- 自動車の廃車や一時抹消(抹消登録)、車検切れや盗難などを証明する書類
- 一時末梢の場合は一時抹消の日付がわかる書類
- 保険料券の保険加入者のひかえ
- 中断証明書発行依頼書(解約する保険会社からもらう)
中断中に「中断証明書」を紛失した場合の対応
自動車保険の「中断証明書」での等級引き継ぎの有効期限は10年間のあるのでその間に中断証明書を紛失するケースも多々あります。
そのような場合は、解約した保険会社に連絡すれば保険会社から再発行用の書類一式を郵送してくれますので必要事項を記入して保険会社に返送することで中断証明書が再発行されて郵送してもらえます。そのためもしもの紛失の際も安心です。