「無保険車傷害保険」とは、事故の相手が「無保険」や「無保険車」であった場合でも自分の保険で賠償金を支払ってもらうことができる特約です。
結論から先に書きますと、基本的にすべての保険会社が対応しており任意保険を契約すると自動付帯されます。
そのため任意保険を契約しているだけで相手が無保険であっても事故の時は自分の保険会社から補償されて保険金を支払ってもらうことができます。
また、「無保険車傷害保険」を使っても翌年度の等級は下りません。
無保険車傷害保険は加害者がわからないひき逃げ事故の場合でも適用されます。保険金は保険会社によって「限度額無制限」か「2億円上限」かのどちらかになります。
任意保険の加入率は残念ながら100%ではなく自動車共済と人に保険をあわせて約85%の加入率となっていて15%は任意保険に未加入というのが現状です。
【必見】任意保険未加入者の割合と事故を起こした時の補償の詳細
「人身傷害補償保険」と「無保険車傷害保険」は補償内容が重複しますが、2つの保険に加入していた場合は、人身傷害補償保険から優先的に保険金が支払われる仕組みになっています。
「無保険車傷害保険」に対応している保険会社と補償金額
「無保険車傷害保険」に対応している保険会社と補償金額のまとめは下記になります。
どの保険会社も任意保険に加入すると自動付帯(自動的に付属)されるようになっています。
保険会社 | 補償金額(限度額) | 付帯条件 |
---|---|---|
ソニー損保 | 無制限 | 自動付帯 |
損保ジャパン | 無制限 | 自動付帯 |
セゾン自動車 | 無制限 | 自動付帯 |
東京海上日動 | 2億円 | 自動付帯 |
三井住友海上 | 2億円 | 自動付帯 |
イーデザイン損保 | 2億円 | 自動付帯 |
SBI損保 | 2億円 | 自動付帯 |
アクサダイレクト | 2億円 | 自動付帯 |
チューリッヒ | 2億円 | 自動付帯 |
共栄火災 | 2億円 | 自動付帯 |
「無保険車傷害保険」の補償の限度額
「無保険車傷害保険」の補償の限度額は、上記の各保険会社の表からわかるように、「限度額無制限」か「2億円上限」かのどちらかになります。
「2億円上限」は十分な補償の限度額設定
「無保険車傷害保険」の補償の限度額が「2億円」では少ないのでは?
と思うかもしれませんが「2億円」の限度額は実は十分な補償額です。
2億円を超える賠償命令がでた例は過去殆ど無く、「2億円」の限度額であればまず問題ないと言えます。
もし「無保険車傷害保険」の補償の限度額が「2億円」では不安という場合は、限度額が「無制限」の保険会社に乗り換えれば不安は解消されます。
「無保険車傷害保険」が適用されるケースや条件
- 事故の相手が無保険や無保険車だった場合
- 事故の相手が対人補償保険(任意保険)に未加入だった場合
- 当て逃げやひき逃げなどで相手が特定でいない場合
- 損害賠償責任額が相手の保険の補償限度額を上回っている場合
- 事故の相手は任意保険に加入しているが適用外の状況での事故(運転者限定特約の対象外だったり、年齢条件の対象外など)
「無保険車傷害保険」は当て逃げにも対応している
「無保険車傷害保険」は相手がわからない、相手が特定できない当て逃げ事故も適用範囲内なので、補償が受けられて保険金を受け取れます。
「無保険車傷害保険」はひき逃げにも対応している
「無保険車傷害保険」は相手がわからない、相手が特定できなひき逃げ事故も適用範囲内なので、補償が受けられて保険金を受け取れます。
ひき逃げ事故の場合は、自賠責保険からも補償が受けられますので、自賠責保険から保険金の限度額まで補償されてから残り分が任意保険の「無保険車傷害保険」から補償されて保険金が支払われます。
もし、自賠責保険に加入しなけかった場合は、救済処置として政府保証事業により補償を受ける事が出来るようになっています。
「無保険車傷害保険」の補償の対象となる補償範囲
「無保険車傷害保険」では補償対象となる補償範囲が下記にように定められています。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者とその配偶者の同居の親族
- 記名被保険者とその配偶者の未婚の子
- 事故時に契約車両に同乗していた家族以外の人
「無保険車傷害保険」はすべての保険会社で自動付帯なので保険料が安い保険会社を選ぶ
「無保険車傷害保険」は補償の限度額が「限度額無制限」か「2億円上限」の違いはありますがすべての保険会社で自動付帯される特約となっています。
そのため、補償内容としてはどの保険会社であっても変わらないため、当然ながら保険料の安い保険会社を選んだほうが得になります。
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