自動車のフロントガラスの飛び石傷や割れは自動車保険の車両保険に加入していれば補償されます。
結論から書くと、自動車のフロントガラスの飛び石による傷や割れは一般型(フルカバー型)の車両保険であってもエコノミー型の車両保険であっても補償の対象です。
簡単に言えば、自動車のガラスの飛び石による損害は車両保険をつけていればどのプランであっても補償されるということです。
ただし車両保険を使って修理をすると等級が下がって保険の更新のタイミングで保険料が上がるのでできればガラスに石が飛んでこないように車間距離を空けて走るのがベストです。
フロントガラスの飛び石は自動車保険の車両保険で補償される
↑ガラスの縁に飛び石が当たってフロントガラスに亀裂が入った場合。補償の対象
フロントガラスの飛び石傷や亀裂、ガラス割れは自動車保険の任意保険の車両保険に加入していれば「一般型(フルカバー型)」や「エコノミー型」のプランに関係なく補償されます。
ただし、車両保険に加入していない場合はフロントガラスの飛び石は自動車保険の任意保険の補償の対象外となります。
- 一般型(フルカバー型)の車両保険: 補償される(3等級ダウンする)
- エコノミー型の車両保険: 補償される(3等級ダウンする)
- 車両保険に未加入: 補償されない
一般型とエコノミー型の車両保険の補償範囲の違い
車両保険には「一般型(フルカバー型)」タイプと「エコノミー」タイプの2つのタイプが用意されています。
フロントガラスの飛び石は自動車保険の任意保険の車両保険に加入していれば「一般型(フルカバー型)」や「エコノミー型」のプランに関係なく補償されます。
事故や災害の種類 | 一般 | エコノミー |
---|---|---|
他車との事故 | 対応 | 対応 |
自然災害(落雷・洪水・台風など) | 対応 | 対応 |
火災・爆発 | 対応 | 対応 |
イタズラ・盗難 | 対応 | 対応 |
落下物・飛来物 | 対応 | 対応 |
動物との衝突事故・接触事故 | 対応 | 非対応 |
車上荒らし | 対応 | 対応 |
自損事故 | 対応 | 非対応 |
当て逃げ(相手車不明) | 対応 | 非対応 |
自然災害(地震・噴火・津波) | 非対応 | 非対応 |
フロントガラスの飛び石 | 対応 | 対応 |
自動車保険には自分の車が事故や自損事、当て逃げや飛び石でのガラス割れ、電柱やガードレールへの衝突などで自分の車が破損して修理が必要になった時に修理代を保証してくれるものです。
車両保険には大きく「一般型(フルカバー型)」と「エコノミー型」にプランが別れていて、「一般型(フルカバー型)」は補償範囲が広い分、保険料が高くなります。
「エコノミー型」は補償内容をが限定されている代わりに保険料が安くなります。
一般型 | 補償範囲が広い。相手のいる事故だけでなく自損事故や当て逃げ事故も保険金が支払われるタイプ |
---|---|
エコノミー型 | 相手のいる事故による自動車の損害のみ保険金が支払われるタイプ。補償範囲を限定して保険料を安くできる。自損事故は補償されない。 |
フロントガラスの飛び石で車両保険を使うと等級は3等級ダウンする
↑軽自動車(スズキ カプチーノ)の飛び石が起因となったガラス割れ。補償の対象。
一般型(フルカバー型)の車両保険をつけていた場合はフロントガラスの飛び石は車両保険で補償されるため0円で修理または新品交換することができます。
自損事故であってもフロントガラスの飛び石は車両保険で補償されます。
等級がダウンしたことにより保険料の割引率が下がるので保険料がアップします。
等級による保険料の違いは以下の通りで、フロントガラスの飛び石の場合は『無事故』での割合になります。
等級 | 無事故 | 事故有 |
---|---|---|
1等級 | +64% | |
2等級 | +28% | |
3等級 | +12% | |
4等級 | △2% | |
5等級 | △13% | |
6等級(F) | △19% | |
7等級(F) | △30% | △20% |
8等級 | △40% | △21% |
9等級 | △43% | △22% |
10等級 | △45% | △23% |
11等級 | △47% | △25% |
12等級 | △48% | △27% |
13等級 | △49% | △29% |
14等級 | △50% | △31% |
15等級 | △51% | △33% |
16等級 | △52% | △36% |
17等級 | △53% | △38% |
18等級 | △54% | △40% |
19等級 | △55% | △42% |
20等級 | △63% | △44% |
※表は横スクロールできます
△は割引(マイナス)の意味を現しています。
自分で治すほうが保険用の差額よりも安かったら車両保険を使わないほうがお得
もし、フロントガラスの飛び石を自分で治したほうが等級が下がって金額があがる保険料よりも安い金額であれば車両保険を使わないで自分で治したほうがお得です。
上の保険料の割引率の割合を見て現在の等級と3等級下がった等級の割引率の差額のパーセント分を現在の保険料をかけてどれくらい保険料が上がるのかを計算します。
車両保険を使うと損になるケース
- 値上げされる保険料 > 修理費用
フロントガラスの飛び石であれば修理費用が車種によっては安い場合があり値上げさえる保険料のほうが高くなる場合があります。
この場合は自動車保険を使わないで実費で修理費用を出したほうが得になる(損にならない)ことがあります。
車両保険を使わないと損になるケース
- 値上げされる保険料 < 修理費用
フロントガラスの飛び石でも修理費用が値上げされる保険料よりも高くなる場合があります。この場合は保険を使って修理費用を補償してもらったほうが得に(損にならない)なります。
等級が上がるのは1年で1等級ずつ
車両保険を使った後に、等級が上がるのは1年(保険の更新のタイミング)で1等級ずつしか上がりません。そのため元の等級に戻るまでには少なくとも3年かかるのでその3年間は高い保険料を払うことになります。
車両保険をつけたほうがいい車や条件
車両保険を使って修理をするかどうかの判断は、修理工場やディーラーなどで見積もってもらった修理見積り金額が出てきてから保険会社に車両保険を使うか、使わないかを伝えることで自分で選択することができるようになっています。
購入金額が高い車や、新車、高級車の場合は修理代が高額なりますので車両保険をつけておいたほうが出費を減らすことができます。
具体的に車両保険をつけたほうがいい車は以下の通りになります。
- 市場価値が高い車(中古価格が高い)
- 高級車
- 中古車の購入金額が100万円を超えている場合
- 車両価格の3割以上のローンが残っている場合
- 純正のフロントガラスの価格が高い場合(パーツとして単体注文できる)
- 修理工賃が高い場合(フロントガラス交換は高い)
一般型(フルカバー型)の車両保険とエコノミー型の車両保険の保険料の違い
車両保険には「一般型(フルカバー型)」と「エコノミー型」の2つのタイプ(2つのプラン)があります。
フロントガラスの飛び石が補償されるのは「一般型(フルカバー型)」と「エコノミー型」のどちらの車両保険のプランでも保証されます。
「エコノミー型」の車両保険は「車両保険なし」と比べて保険料は約1.5倍になり「一般型」の車両保険は「車両保険なし」と比べて保険料は約2.5倍の保険料になります。
- 車両保険なし: 0.0倍(基準とする保険料)
- 「エコノミー型」: 車両保険なしと比較して約1.5倍の保険料
- 「一般型」: 車両保険なしと比較して約2.5倍の保険料
「エコノミー型」のほうが「一般型」よりも3万円ほど保険料が安くなります。
車両保険の「一般型」と「エコノミー型」の保険料の金額の違い比較
フロントガラスに飛び石キズがあると車検に通らない
重要なことですが、フロントガラスの飛び石傷やそれに起因するガラスの亀裂があると車検には通りません。
「透明で運転者の視界を妨げない歪がないもの』が規定となっていますがけっこう検査官によって基準が変わったりするのが難しいろことです。
基本的に、500円玉サイズ以下の傷であれば車検に通過するとか聞いたことがある方もいるかも知れませんが2024年現在は500円玉サイズ以下の小さな飛び石キズでも車検には通過しません。
ガラスに小さな亀裂でも入っていたら100%車検には通過しません。
ガラスの亀裂が広がっていなければ修理しなくても車検までは乗れますが車検前には修理して車検を通すか車を乗り換えるか、廃車にするのかを選択しないといけません。
ちなみにダイハツタントのフロントガラスの交換をした場合は、部品代が6万円、工賃が3万円程度かかります。
もしものフロントガラスの飛び石のために車両保険をつけても保険料を安くする方法・裏技
車両保険の一般型とエコノミー型の保険料と、車両保険だけを解約した場合の具体的な保険料は
無料で使える自動車保険の見積もりサービスを使うと完全無料で15分程度で現在契約中の保険の内容との差額を確認することができます。
また車両保険をつけた場合と車両保険をつけなかった場合の保険料の差額も簡単に調べることができ、同時に他社の保険会社での保険料も比較できます。
同時に、各保険会社の車両保険のプランを変更した場合の保険料と、車両保険だけを解約した場合の具体的な保険料を知りたい時や自動車保険(任意保険)の保険料が安い保険会社はどう探したらいいのか疑問になると思います。
結論から先に書くと、自動車保険の保険料が安い保険会社は実際に各保険会社に対して保険料を見積もってみるしかありません。
保険会社によって保険料が違うのは保険会社によって同じ保険の条件や補償内容であっても保険会社によって等級や年齢や、仕様用途や車種に対するリスクの考え方が異なるためです。
各保険会社の保険料を調べる方法は今は無料の自動車保険の一括見積りを使って各保険会社に対して1回の見積り依頼だけで調べて比較することができます。
自動車保険をかけたい自動車の車検証と免許証があれば5分ほどで見積もり結果が算出されて返ってくるので算出された複数の自動車保険会社の保険料を比較して納得いく保険会社で契約することで大幅に保険料を節約でき安心して車にのることができます。絶対に利用したほうがいいです。
900万人以上の人が利用して保険料を大幅に安くできている実績があります。
ただほとんどの人が知らないで保険会社の言われるがまま契約している人が多いのです。各保険会社の保険料と現在の保険料との比較が簡単に無料でできるので使ってみてください。